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1月8日に行なわれた東海1部【最終節】に続き、15日には今季の静岡県社会人フットサルリーグ・1部リーグと静岡県レディースフットサルリーグが全日程を終えシーズン閉幕となりました。

前節で優勝を確定させていたベンだったが、この日の敗戦で勝点では2位のセレゾン浜松と並ぶ形でシーズンを終えた。

県1部リーグでは前節に優勝を確定させていたBEN Yoshiwaraが無敗優勝を目指し、2部降格が確定しているLOCO☆と対戦、結果は3-6で今季唯一の黒星を喫してしまいました。

優勝チームvs最下位チーム対決は6-3で最下位チームが勝利。

東海1部の最終節でもそうでしたが、やはり優勝が確定した後に残された試合では、気持ち(モチベーション)と体(プレー)のバランスが選手やチームの心意気とは裏腹に、ほんのわずかなズレを生じるものなのではないでしょうか?

もちろん東海1部【最終節】でデリッツィア磐田を破ったロボガトやこの日ベンに土を付けたロコのプレーは素晴らしかったと思います。

特にこの日のロコは第1試合でドッポが勝利した事で最終戦を戦う前にシーズン最下位が確定、しかも前半の2点ビハインドからの逆転勝利でした。
ロコの所属支部を担当する筆者としては「なぜこの戦いをシーズン序盤から出来なかったのか!?」と声を大きく彼等に問いかけたい心境でしたが、終わったシーズンは今更書き換えることは出来ません。
来季はチーム史上初めて経験する2部リーグですが、ロコと同じく2部降格となってしまうドッポも同様、シーズン終盤に見せたパフォーマンスを発揮できれば、やはり1部返り咲きの最有力の2チームであるといえるでしょう。

「来季を口にするのはまだ早い?!」・・・もちろんその通り。ただ、この2チームが2部リーグで戦う事で、その他の2部リーグ勢の試合に臨む意識が高まり、結果として静岡県全体のレベルアップにつながれば、古豪と呼べるロコとドッポの2部降格は果たす役割も大きいというもの。是非、高いレベルでの戦いが数多く見られることを期待したいと思います。

さて、話をこの日の1部リーグに戻し得点王争いについて。

最終節を残し8ゴールで単独首位に立っていたのは、セレゾン浜松の大場史人選手。
この日は第1試合で今季好調のオブラプリマとの対戦でしたが、前半には点取り屋らしくチーム最多のシュート数を記録するものの第2PKのチャンスなどを逃しゴールを積み上げる事が出来ませんでした。
それでも後半にPKの機会をしっかりものにし、この試合の決勝点そして自身の総ゴール数を9に延ばす得点を奪いシーズンを終えました。

シーズンを通してキャプテンマークをつけたセレゾン浜松の大場。チームの優勝も個人のタイトルも手にすることが出来なかった。

同時に行われていたもう一方の試合「イカイvsドッポ」に出場しているイカイの熊谷和夫選手が前節までの2位(6ゴール)だったのですが、カメラマン(筆者)としては「もしやの爆発!」に備え彼の写真を抑えておくことも必須の作業でした。

が、熊谷選手は無得点のまま終了。残る可能性として熊谷選手同様に6ゴールで最終戦に臨むロコの真田恭佑選手、さらに5ゴールで続くマトの安田、深谷、寺田の3選手にFSCの馬場選手、優勝が確定しているベンの竹原選手に気を配りながらの撮影取材が続きます。

第2節でハットトリックを達成したイカイの熊谷。終盤2試合はゴールを奪えず、チームとしての成績も3勝3敗1分けと五分の星でシーズンを終えた。

いずれにしても、得点王に手が届きそうな選手にとっては固め取りが必要な状況に変わりはなく、「逆転劇はなしかな?」と思うと同時に、「(第1試合終了後に念のため)大場選手にコメントをもらっておいて正解だったな!」とも正直考えていたわけですが・・・2位に3ゴールのリードを持つ、その大場選手もスタンドから観戦する中、「まさか!?」の事態が現実となります。

優勝を決めているベンと最下位が確定しているロコの試合、前半にこれまで5ゴールのベン、竹原選手が1得点。これで竹原選手と対戦相手のロコ、真田選手が6ゴールで、後半の20分に臨む事になりました。

スコアは2-0でベンがリード。2人とも爆発力があるとは言え、ここからの時間で一人で3ゴール、4ゴールは筆者にとって想定外でした。

ところが、23分、25分とロコの真田選手が続けざまにゴールを奪います。
この流れがロコ全員の意識を「キョウスケを得点王へ!」に集中したのでしょうか?

ロコの若きキャプテン、真田恭佑。後半20分で4ゴールの固め取りは見事だった。が、チームは最下位、初の2部降格を味わう事に。

今季序盤では、どちらかといえば少し引き気味のポジションから組み立て役、配球役を意識してのプレーが多かった真田選手でしたが、この日はこれまで以上にゴールを意識したプレーを見せます。
もともと、スピードにもボールコントロールにも優れた能力を持つ選手だけに、対戦相手にとっては脅威の存在。

ベンにとっても真田選手の個のスキルに加え、対戦相手全体の想定外(?)のモチベーションに後押しされた彼のプレーに対応できなかったのかもしれません。

その真田選手、少し間をおき34分にも得点を奪いトリプレッタを完成。と同時に今季の総ゴール数ですでに試合を終えている大場選手の9に並びます。

そして35分、今季の単独得点王を決定する彼自身の10ゴール目を記録する事となりました。

最後までスタンドから観戦していた大場選手、どんな気持ちで会場を後にしたのでしょうか?

県1部リーグ得点王の名は確かに魅力的なタイトルに間違いないと思いますが、そのタイトルに手が届かなかったとは言え大場選手のその得点能力は誰もが認めるものですし、上位争いを繰り広げるチームの中で常に厳しいマークを受けながらの9ゴールは素晴らしかったと思います。

以下に試合終了後に頂いた大場選手のコメントを掲載しておきます。
今、掲載にあたりその場面を振り返っても「得点王かも!?」に浮かれた様子の微塵も感じられない、彼らしいコメントだったとあらためて感じています。

▼今季を振り返って
・・・今日は何とか勝てましたが、東海リーグ復帰が目標だったのでシーズンとしては残念な結果でした。やはりベンとの直接対決(第5節)で敗れたことが悔しい。(注:今季の全7節で大場選手が唯一、得点を記録できなかったのが第5節だった。)

▼現時点で得点王ですが。
・・・特にこだわりがあるわけではないです。もちろん試合に出ている時はいつもゴールを狙っていますが、決めるところで決めきれない反省も多いです。

▼大場選手と言えばピッチでは静かに闘志を燃やす姿が印象的ですが。
・・・そうですか?自分のプレーに集中しているからかな。今季は全員が目指すものを分かり合っていたので、自分がキャプテンを務めてはいましたけど、まとめ役みたいな意識はなかったしその必要もなかったと思います。

▼セレゾンにとって坂井選手の存在は。
・・・自分の中では自分がゴールを決めれば坂井さんが守ってくれて=勝利!という構図があります。坂井さんは精神的な支柱でもあります。気持ちの面でずいぶんと支えられてきたのですが東海に復帰させてあげる事が出来ず申し訳ない気持ちです。

▼来季に向けては。
・・・まずはジュビロカップ(2月18日、19日)をしっかりと戦いたいです。東海復帰の気持ちは忘れずに活動して行きたい。頑張ります。

最終節の試合を終え、インタヴューに応じてくれた大場史人選手。

 

続いては大逆転で得点王のタイトルを手にした、ロコの真田選手のコメントです。

▼まずは今季を振り返って。
・・・苦しかったし悔しかったです。昨年2位の成績だったのに対して今年は最下位なので。今まで運も味方につけて降格だけは避けてきたのでそれを守れなかったのが悔しいです。

▼キャプテンとして臨んだ気持ちは?
・・・開幕当初は少なからずプレッシャーがありました。キャプテンマークをつけている以上どうしても責任は発生するので。キャプテンとしての役割を果たしたかと言われたら果たしてないと思います。

▼成績低迷の原因の分析は?
・・・精神的な弱さと真面目さが足りなかった事だと思います。今年は連続失点をすることが目立ちました。失点しても我慢強くやる精神力と攻守の切り替え・球際を強くいくなどの真面目さがあればもう少し違う結果になったかもしれないのかな?と思います。

▼自身の得点王について?
・・・素直に嬉しいです。得点王になれるとは思ってなかったので。最終戦で逆転したことで喜びは増しますよね。それ以上にチームメイトが喜んでくれたことが一番うれしかったです。このチームにいるから取れたタイトルだと思っているので、チームメイトに感謝してます。

▼来季に向けては?
・・・チーム体制は原点に戻って一からやり直すことが大事だと思います。目標は一年で1部に戻ることです。自分もこのチームにいる以上、チームの為に戦います。

▼その他、コメントがあれば。
・・・タイトルを取れたことは嬉しかったですが、得点王になったからといってチームが良い成績を残せたわけではない。来年は個人の成績とチームの成績が伴うように頑張ります。

今季の県1部リーグ得点王、真田恭佑選手。最下位チームからの得点王の誕生は県リーグ史上、初の出来事だ。

 

続いて、静岡県レディースフットサルリーグについてです。
実はこちらのリーグも前節(昨年の10月30日開催)までで今季の優勝チームが確定していました。

東海女子にも参戦しているFrontier FCが今季の優勝チームです。

前節まで6連勝で臨んだ最終節、対戦相手は2引き分けこそ含むものの、やはり無敗のプライアレディース。2失点は喫したものの4-2で勝利し見事、全勝優勝を果たした。

県レディースリーグの規約に基づき東海リーグ昇格後も参加を続けているフロンティアは、過去7回の県レディースリーグで4回の優勝とその実力を示してきました。
昨季、東海女子を制しながらも、控えの選手を中心に出場していた県レディースではそのタイトルを掴み損ねています。

「東海も県も勝つ!」を目標にした今シーズンでしたが、東海リーグでは序盤のもたつきが響き連覇は成し遂げられませんでした。それだけにチームの一体感を前面に出し県レディースに取り組んだシーズンだったのではないでしょうか?

以下にフロンティアの今季のキャプテンを務めた宮本選手のコメントをご紹介させて頂きます。

▼今季の県レディースを振り返って。
・・・シーズン前からの目標は全勝優勝しようという事でした。内容の面でテーマにしたことは、戦術・セットプレー・個人技・チームワークを常に意識して、シーズンを通して選手全員で闘うことでした。試合の入り(立ち上がり)の悪さが出てしまった試合もありましたが、なんとか全勝優勝という結果は出せました。また、1年を通し、チーム全体が高い意識でモチベーションを保ちながら戦うことの難しさを改めて感じました。

▼控え中心の試合とは呼べない布陣も多かったと思うが。
・・・昨年は県リーグに出場する選手を限定していましたが、今年はチーム全員が統一された考えの中で、誰が出ても同じレベルで戦えるように練習に取り組んできました。そのために、チーム内で自分の役割、仲間の特長を常に考えてプレーすることを意識して試合に臨んでいました。出場するメンバーについては、チームの中でバランスをみながら毎試合メンバーの組み合わせを決めていたんです。元々、控え中心にリーグを戦うという考えはありませんでした。

▼来季への意気込みなど。
・・・(連盟の規約改正があれば)来季は県リーグにはFrontier FCとして参加しないかもしれません。そうなれば、これまで以上に東海リーグ、全日本選手権に向けて取り組んでいきたいと思います。東海リーグでも、どのチームも本当にレベルが高いので一試合一試合をしっかり勝ちきれるように準備していきたいです。

▼その他、女子フットサルについて何かあれば。
・・・今季は、チームの結果・内容を求めることはもちろんですが、静岡県内の女子フットサルが少しでもレベルアップするために「魅せるフットサル」を意識してきましたが、その難しさもまた知りました。まだまだ競技としてフットサルに取り組む女性が少ないので、連盟の方々が今取り組んでいる10代のフットサル女子プレイヤーの育成がどんどんいい方向に繋がればいいなぁと思います! なでしこ(サッカー日本女子代表)もオリンピック等で活躍してくれると思いますし、ちんたん(青山実苗選手、golrira shizuoka、昨年のフットサル日本女子代表招集選手)の存在も静岡にとって宝だと思います!!

最終節での宮本。東海リーグでは惜しくも連覇を逃したが、県リーグは良い形で締めくくる事が出来た。

そして、得点王ですが・・・。

石川春郷選手(イシカワハサト、美郷/ミサトから改名)が単独の首位(6得点)となりました。

フロンティアの石川晴郷。優れた身体能力は全国でもトップクラスと言えるだろう。東海女子の得点ランキングでも2位(6得点、3人が並ぶ)に顔を出した。

昨年度のトリムカップで静岡県女子選抜が全国優勝した時の大会MVPですので、当たり前!と言ってしまえばそれまでなのですが、決して長くはなかった県レディースでの彼女の出場時間を考えれば、やはりその決定力は素晴らしかったと言う事でしょう。

第2位(5得点)にはプライア・レディースの塩川由香選手が単独でランクイン。今シーズンを2位の好成績で終えたチームを支えました。(ちなみに第3位には4得点で6選手が並ぶ混戦でした。)

フロンティアの小林とマッチアップする塩川由香。豊富な蹴球経験を持つプレーヤーだ。

さて、静岡県内、東海地域のリーグ戦ですが22日に東海2部【最終節】、そして29日に県2部リーグ【最終節】がいずれも富士市の富士体育館で行われます。

県と東海の1部リーグ、女子リーグでは最終節を待たずして優勝チームが確定していましたが、最終節のみを残している2部リーグについては県も東海も大混戦!
最後の1試合が終わるまでタイトルの行方、そして1部昇格を果たすチームはまったくわかりません。

2週連続で注目を集める富士体育館、お近くの方は是非、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?

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