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開催日:2022年12月25日(日)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2022/2023ディビジョン2第15節、アグレミーナ浜松対デウソン神戸は、9対3で浜松が勝利した。

 

前節でしながわシティの優勝が決まったF2リーグだが、2~5位は混戦模様。浜松は2位仙台に勝ち点2差に迫る3位で神戸戦を迎えた。年明けにしながわ、5位広島との対戦を控える浜松にとって、8位神戸は是が非でも勝利したい相手だ。
浜松は先発ゴレイロにミヤモト ギレルメを起用。FPは鷲北一輝、山桐正護、柳訓生、巽翔矢でスタート。神戸はゴレイロ福良一至、前野俊哉、武石高弘、中井亮太、木村龍耶をチョイスした。

 

立ち上がりから積極的に攻めるのは浜松。神戸はクアトロと旋回を混ぜたような動きでパスを回す。深さを取りつつ相手のマークを外すべく動き回る。
先制は浜松。7分、左サイドライン際でボールを持った須藤が小さく前に持ち出し、ゴレイロのタイミングを外した速い振りのシュートを打つ。これがゴール右隅にゴロで決まった。
神戸は11分あたりから、2セットを崩した攻撃的なメンバー構成で得点を狙いにいく。浜松は15分、これを引っ繰り返すような形で追加点を奪った。自陣左サイド深くから対角線に生駒瑠唯がロングパス。これを正確なトラップで捉えた川本樹弥が、ゴレイロとの1対1を冷静に制した。

 

第1ピリオド残り4分。神戸は0対2の局面からギャンブルに出る。松本光平をゴレイロに据えたパワープレー。主導権を握り、ゲームの流れを変えたいところだったが、この場面は策が裏目に出た。自陣でボールを奪った山桐が山なりのロングシュートで神戸ゴールを捉え、これで3対0。浜松はペースを保った。結果的にはこの4分間の攻防が勝敗を分けた。

 

第2ピリオド、3対1で迎えた27分に浜松はだめ押しとも言えるゴールを挙げる。ボールを保持した鷲北一輝がタイミングを見計らって、右足トウで絶妙の縦パス。走り込んだ名倉佑哉がこれを拾ってゴールに流し込んだ。

 

攻めるしかなくなった神戸は再びパワープレーを敢行。ゴレイロ松本に、武石、前野、佐々木淳、山野瞭というかつてSWH Futsal Clubで活躍した4人に命運を託す。だが、この日は浜松のDFが強固だった。ゴレイロ三浦弘暉が再三再四、好セーブを見せ、FPがパワープレー返しを次々に決めた。

 

終わってみれば、浜松は巽優太がハットトリックを達成するなど大量9ゴール。試合終了間際に神戸に2点を許したが、リーグ戦最多タイ、ホーム初のゴールラッシュで4連勝を果たした。
暫定2位に浮上した浜松は次節、2023年1月22日にホームでしながわシティと対戦する。

 

 

▼アグレミーナ浜松 9-3 デウソン神戸
7分 須藤慎一(浜松)1-0
15分 川本樹弥(浜松)2-0
17分 山桐正護(浜松)3-0
19分 山野瞭(神戸)3-1
27分 名倉佑哉(浜松)4-1
27分 巽優太(浜松)5-1
28分 巽優太(浜松)6-1
32分 石川颯(浜松)7-1
35分 萩原洪拓(浜松)8-1
37分 巽優太(浜松)9-1
39分 前野俊哉(神戸)9-2
39分 オウンゴール(神戸)9-3

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント
-試合を振り返って。
「勝てたことが非常に良かった。神戸の戦い方はリズムが取りづらい。ボールを握ろうと思っても握れない。そんな相手とのゲームを『カオス』にしないようにするのがテーマだった。1巡目に戦った時よりも、自分たちのリズムを作れた。パワープレーを長い時間やってくることも想定していた」

-ベンチ入りした選手を満遍なく使っていた印象。
「(前節)水戸戦の前までは8人のベースがあり、そこに須藤、石川が復帰してきた。水戸戦を勝ちきっているので、その試合で起用した選手を尊重しつつ調整も施した。誰が出ても勝てるというところまで持って行けたのではないか。残り2節、警告累積で出場停止になりそうな選手がいることも考えれば、いろいろな組み合わせで試合を進めるのが大切だった」。

-前半から多くの選手を起用していた。彼らに対する信頼が高まっているようにも、チームとしてのコンディションが良かったからのようにも感じたが。
「どちらも当たっている。2セットで考えるが、それぞれ5、6人のグループの中から誰を出すかが難しい。今日は前半でみんなに出てもらって、調子を見ていく考えだった。点差が付いた後は、時間を振り分ける意図があった。パワープレーの守備を公式戦でやる機会も少なかったので」

-4連勝の要因は。
「相手との力関係やコンディションの善しあしによるもの。個人的には連勝よりも10戦負けなしの方が大事。粘り強くやれば簡単に負けない、という安心感がチームに芽生えてきた」

-1月22日のしながわ戦へ向けて。
「自分たちの戦いを貫くか、相手の良さを削りに行くか。浜松は、どちらかといえばボールを握りたいチーム。その方針はぶれずに行きたいが、そこから失点することがあり得る。どう線引きするか。ボールを握る時間と。耐える時間をしっかり使い分けたい」

 

▼アグレミーナ浜松・萩原洪拓選手コメント
-試合を振り返って。
「前回のホーム初勝利の時は退場してしまったので、きょうは最後までプレーして、みんなと勝利のジャンプができて良かった。神戸はつかみづらいチーム。コーナー、キックインで嫌なところがあったが、しっかり我慢できた。点差がついたが、そこで何となく終わらせるのではなく、やりきるチームにしていかなくてはいけないと思っている。今日は、その点でもやりきれたかなと」

-ディフェンスについて。相手の前3枚に合わせる形になった。少し深いような気もしたが。
「スカウティングでどういうことをやってくるかわかってくる中で、(ボールが)こぼれてくる場面をしっかり意識しようと声をかけた。ふたつめのボール、蹴り込まれた時の対応が焦点だった」

-4連勝の要因は。
「ピッチの中で若い選手たちが自信を持ってプレーできるようになっている。自分をカバーしてくれる場面も増えた。以前はもっと不安そうにプレーしたり、自分の力を出し切れなかったりといった印象だったが、今は違う。頑張る局面で頑張れている」

-次戦の1月22日しながわ戦へ向けて。
「楽しみにしている。相手はF1にも勝っているチーム。挑戦する気持ちだ。今やれていることをしっかりやり続ければ、必ずチャンスはくる。そこでどれだけ取れるかだ。守る時間は長くなるだろうが、自分たちの時間帯でしっかり力を出す。勝機はそこにある」

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