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Fリーグ2017の代々木セントラル第3試合は浜松が浦安に1対0で勝利した。浜松が開幕セントラルで勝利するのは初めて。

写真・文/橋爪充


 

浜松のスタメンはゴレイロ石黒紘久、山元優典、須藤慎一、田中智基、新加入の岡野健。浦安はゴレイロ藤原潤、荒牧太郎、加藤竜馬、星翔太、野村啓介の布陣で臨んだ。
 

ボール保持率を高める浦安は、素早いパス回しにドリブルを加えてテンポよくゲームを進める。浜松のセカンドセットは復帰した中村友亮、松本行令、萩原洪拓、新加入の前鈍地マティアスエルナン。中村の前線での激しいチェックをスイッチに、コンパクトな布陣で守りを固める。
 

浜松の先制は5分。前鈍地のミドルシュートのこぼれを拾った野嶋倫が左サイド奥へ持ち込み、ひとタメ、ふたタメして相手ゴレイロの前を横切るシュートパス。ファーに侵入した萩原がこれを沈めた。
 

浜松は主導権を握る浦安に対して、自陣にしっかり引き、ボールホルダーへの厳しいアプローチを繰り返す。17分、右CKから加藤がドンピシャで合わせたシュートは石黒が間一髪のセーブ。
 

浜松は奪ったボールをシンプルに相手陣カドに放り込み、できる限りリスクを排除した戦いを選択。不利な体勢でカウンターを食らわない、現実的な試合運びに徹する。前半はこのまま1対0浜松リードで終了した。
 

後半の立ち上がりは浜松ペース。5分、前鈍内の持ち出しから松本、中村が連続してシュートを放つがゴレイロ藤原にすべて防がれる。7分は左サイドでパラに抜けた須藤が左足シュートを打つがゴール左。浦安はボールキープする時間こそ長いものの、シュートを打てない展開が続く。残り8分を切り、シュートの意識を高めた浦安。加藤のシュートがバーをたたき、荒牧のシュートパスに小野大輔が突っ込むが合わない。
 

浜松は前半で見せた長いボールを駆使した戦いを継続。残り4分からのディドゥダをゴレイロに据えたパワープレーも集中した守備でしのぎ切った。
 

先制後のいくつかの好機を決めきることができず、最少得点での勝利となった浜松。だが、安定した試合運びを最後まで続けたことは、チームの成長の証と言える。「粘り強く戦う」新しいチームスタイルを示し、勝ち点3を得たことは大きな弾みになるだろう。
 

■浜松保田健二朗監督監督コメント:
アグレミーナ浜松がFリーグに参戦して6年目になるが、初めて開幕戦を勝利した。満足している。終盤にかなり押し込まれた場面はあったが、選手は体を張ってディフェンスバランスを崩さず耐えてくれた。
▼選手たちにそれぞれのタスクをどう示したか?
苦しい試合になるのはわかっていた。去年の成績も含めて、今シーズンはディフェンスにフォーカスしてきた。(浦安が)こうくるだろうということが、きちんとケアできた。ゲーム前には何人かに個別にケアする部分を伝えた。伝えることで周りの選手もスタイルが明確になった。
▼レベルアップが必要な部分は?
きょうは1対0で、得点が1点どまりだった。決定機というのはまだあった。しっかり決め切って、もっと楽にゲームを運ぶことが必要。浜松は(保田監督が指揮を執り始めてからの)3年間、年間得点はすべて60点台。改善していきたい。
 

■浜松萩原洪拓選手コメント:
開幕戦ということで、苦しくなることはわかっていた。これまでは耐えきれず同点、逆転を許す場面があったが、そこを耐えきった。戦う意識が変わったから耐えきれたのだろう。
▼6年前の開幕時にもいた数少ない選手の一人として、初の開幕セントラル勝利をどうとらえるか?
ずっと、勝てないことに対しての責任を感じていた。勝てない時間が長いと、変えていくことがすごく難しい。なかなか乗り越えることができない。5年間、そういうシーズンを送ってきた。ことしは新しい選手が入ってきて、変わろうという意識がチーム全体に出ていると思う。
 

■浜松岡野健選手コメント:
▼開幕戦初勝利の感想は?
勝っていないことは聞いていた。自分が勝利に貢献して、チームの歴史を変えたいと思っていた。力になれてよかった。
▼移籍後のリーグ初戦のスタメンだったが?
ずっと準備をしてきたので、スタメンで出てもやることは変わらなかった。ピヴォとして前線でボールを収めること、ファーストディフェンダーとしての役割を果たそうと思った。自分の出来は50%ぐらい。もっといいボールの引き出し方をしたかった。
▼今季の目標は?
個人としてのゴール数は、少なくとも2桁。チーム内得点王を目指す。しっかり試合に出場して勝利に貢献したい。チームとしてはプレーオフ出場を本気で目指している。ことしの浜松は違うぞというところを見せたい。
 

■浜松中村友亮選手コメント:
▼試合を振り返って。
我慢強く戦えた。フットサルの試合で1対0は珍しいし、失点ゼロはこれまでの浜松のイメージとは違うものだろう。打ち合いではなく、1対0で勝てたことは大きな自信になる。接戦で守り切れたのが大きい。これを継続することが大切。
▼ディフェンス時に前からのチェイスが聴いていた。
自分の特徴はスピードと運動量。チームがきついときに、そういう形でチームに貢献していかなくてはと思っている。チームがきついときに頑張れる選手になりたい。
▼3年ぶりの浜松復帰だが、チームの雰囲気に違いは感じるか。
選手一人一人に危機感がある。(2年間在籍した)名古屋はプレッシャーがあった。1試合負けただけでいろいろ言われた。そういう意味で、浜松も上の人がプレッシャーかけてくれるのはいいと思う。試合中もベンチの声がしっかり出ている。ピッチ内でも、例えば(山元)マサさんが後ろから声を出してくれる。ベテランの存在が大きい。
▼今季のチームの目標は。
粘り勝つことに尽きる。プレーオフ進出を目指す。下位だったチームをそこに持って行くのは簡単ではないことは分かっている。1戦1戦、しっかりやって行ってそこにたどり着ければいい。
 

■浦安高橋健介監督コメント:
0対1というスコアなので、1点も取れなければ勝つことはできない。チャンスはたくさん作ったが、その数を質が伴うものに増やしていきたい。選手にもそれを求めている。チームの完成度の部分で足りないと感じる試合だった。カップ戦も含めて、試合の主導権を握られてもディフェンスからのカウンターで勝ってきたが、主導権を握る時間になったときに相手の脅威になるような攻撃をより多くできるようにならないといけないと思う。
▼新監督として、どういうチームにしていきたいか?
主導権を握りながら、オフェンスでもディフェンスでも相手の脅威になるようなフットサル。それを実行するために、選手が近い距離でプレーし、攻守一体化する。そういうトレーニングをしている。そのために必要になる個人戦術へのアプローチをし続けている。始動から2カ月弱で完成するとは思っていない。勝負に徹しながら修正していきたい。きょうはどちらも足りなかった。
 

■浦安星翔太選手コメント:
点を取っていないので、僕たちの力不足。それ以上でもそれ以下でもない。相手がどうこうではなく、自分たちの問題。リーグ戦の33分の1ではあるが、負けてスタートしてことは良くないと思っている。

 

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