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開催日:2016年9月4日(日)
会場:静岡県・エコパサブアリーナ
試合時間:前後半20分、ハーフタイム10分
写真・文/橋爪充

 

東海リーグ1部連覇を狙う名古屋オーシャンズサテライトは昨シーズン終了後、主力の多くをFリーグに送り出した。1月24日に行われた昨シーズン最終節と、7月31日の今シーズン開幕節のメンバー表を見比べると、両方のシートに名を連ねるのはわずか4人。若返ったチームを、経験豊富な若山伸太郎監督がどう束ねるかが連覇のカギとなる。
MEMBER OF THE GANGは第2節から大谷純一、真一兄弟が復帰。DELIZIA磐田に勝ち切った。上昇気流に乗り、平均年齢19.6歳のチャンピオンチームを迎え撃つ。

 

前半はギャング大谷純一、名古屋サテ北野聖夜のゴールが決まって1対1。名古屋サテは体格の良い4人を集めたピヴォセットと小柄な4選手によるクワトロセットで臨んだ。トップチームのアジア選手権制覇に貢献した齋藤功一、橋本優也もベンチに入ったが、若山監督は10分過ぎまで彼らを温存。今季の軸となる若いメンバーのセットでじっくり戦った。

 

後半は名古屋サテのFリーグ組が貫録を見せつけた。30分、橋本の左CKを巧みなポジション取りでフリーになった齋藤が左足ダイレクトシュート。強烈な勝ち越しゴールを決めた。
橋本も負けてはいない。齋藤のゴールの1分後、左サイドでボールを持つと中に切れ込み、ゴール左隅にねじ込んだ。鋭く腰を回転させるいかにも橋本らしいシュートだった。サテライト時代からライバル関係にある2人が、試合の趨勢を決定づけた。

 

ギャングは33分から大谷真一をゴレイロにしたパワープレーを敢行。今季好調の有木伸が左足で爆裂シュートを決めて1点差に迫ったが、名古屋サテは終了間際に左サイドを突破した齋藤がダメ押しゴールを流し込んで勝負あり。名古屋サテは開幕3連勝を飾り、首位をキープした。

 

ギャングの日下敬夫監督兼選手は「後半の展開は体力の差。後半立ち上がりのチャンスを決めていたら流れが変わっていた」と振り返った。ハーフラインからのディフェンスは選手間のバランスがよく、名古屋サテの攻撃のスピードをうまく封じていた。1対3の状況で残り時間7分から仕掛けたパワープレーも決定機を複数回作り出した。「(パワープレーは)1点差だったとしても、あの早い時間からやろうと決めていた。後方からのシュートがなかったので、意識して打つようにした」と日下。「あと一歩のところで及ばなかった」と無念さを口にした。

 

連覇へ向けて滑り出し順調な名古屋サテの若山伸太郎監督は「前半に点が取れないのは課題だが、先制されても連続失点はしないのが今年のチームの強み。今日も落ち着いてやれていた」と試合を総括した。普段のトレーニングには来ていない橋本、齋藤を効果的に使った。2人によるCKからの勝ち越しゴールについては「サインプレーではなく、一瞬のすきをついた。よくお互いを見ているなと感心した」と振り返った。
主力の多くが〝卒業〟し、若いメンバーで再スタートを切った。「自分がやらなくてはならないという立場になれば成長してくれる」と選手への信頼は厚い。「今年の選手は若いけれど攻守に頭を使える。個の部分をレベルアップさせて、上で通用するように育てたい」。例年どおり、結果と育成という二兎を追うことを宣言した。

 

[試合結果]
名古屋オーシャンズサテライト 4-2 MEMBER OF THE GANG
[得点経過]
14分 0-1 大谷純一(ギャング)
15分 1-1 北野聖夜(名古屋サテ)
30分 2-1 齋藤功一(名古屋サテ)
30分 3-1 橋本優也(名古屋サテ)
35分 3-2 有木伸(ギャング)
40分 4-2 齋藤功一(名古屋サテ)

 

3連勝で首位をキープした名古屋オーシャンズサテライト

 

Fリーグ、アジア選手権に続き、今季三つ目のカテゴリーで試合する名古屋サテ齋藤

 

緩急の効いたドリブルでチャンスを作り出した名古屋サテ橋本

 

名古屋サテのファーストセットの要、大薗諒

 

18歳の名古屋サテ、松原友博はセカンドセットの柱

 

左足のバズーカ砲がさく裂したギャング有木

 

東海リーグの“レジェンド”、ギャング木村雄一は今季も鋭いプレーを連発

 

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