選抜ユニフォームサプライヤー
デスポルチ
デスポルチ

連盟スポンサー
デスポルチ
デスポルチ

ミカサ
(株)ミカサ

宝くじのマスミ
宝くじのマスミ

■ カテゴリー
■ アーカイブ

去る27日土曜日、第3回目の開催となる今季の静岡県中部地域フットサルリーグが開幕した。

 

静岡県中部地域リーグ日程/結果はこちら>>

 

今季の中部地域リーグは、当初、昨年度からの継続参加の8チームに加え新たに5チームの新規参入希望チームが名乗りを上げ、全13チームでの運営が検討される事態となった。
最終的には、日程との兼ね合いなどチームの諸事情により2チームの辞退が発生したものの、これまでで最多の11チームでのリーグ戦が確定し、5月後半の代表者会議を経て第1節開催日を迎える事が出来た。

 

この中部地域リーグだが、本来は中西部、中部、中東部それぞれの支部で行われていたリーグ戦を、中部地域の名で合同開催することで参加チーム数を増やし、リーグの活性化を目指したものだ。
中部地域リーグ発足以前は、中部支部、中東部支部では数チームから多くても5チーム程度でのリーグが開催できれば良いほうだった。中西部支部では8チーム規模の支部リーグが行われていた時期もあるが、数年前の時点では多くても4~5チームの参加が現実的となっていた。

 

少し話はそれるが、この支部について少し触れたい。

 

一般財団法人静岡県サッカー協会では、1種~4種、女子など種別や種目にかかわらず公式戦の運営を円滑に行うために、県内を5つの支部に分けそれぞれの予選大会や支部でのリーグ戦などを行っている。
東西に距離のある静岡県は、国道1号線の総延長で表せばその距離は約200Km近くにもなる。さらに国道1号線から南下すること伊豆半島先端に近い下田市までの距離も約60Kmと、県民の生活拠点となる主な市町が広範囲に渡っている。

 

こうした地理的な要因や、それぞれの地域での蹴球にかかわるチームや人数的な規模などを考慮して5支部の区域分けのもと、様々な事業が実施されている。

 

それぞれの支部を「フットサル的」な要素も含め簡単に説明しよう。

 

浜松市を中心に磐田市や湖西市、袋井市、掛川市などを含む西部支部は県の人口でみると約140万人と5支部の中で最大の規模と言える。日系ブラジル人の居住が多いことに加え、床でボールを蹴ることができる公共の施設が数多く、フットサル公式競技の普及も最も早くから進んだ支部だ。現在でも男子の支部リーグは1部、2部、3部とあり3部に至ってはABCDと4ブロックにも分かれそれぞれに10チームほどが在籍している。またオーバー40のカテゴリーが男女ともに存在するなど、競技人口の多さが際立つ支部でもある。

 

西部支部に次いで人口が多いのは東部支部だ。地理的には富士川東岸以東のすべてが東部支部となる。含まれる市町の数が最も多くその人口は計約100万人、企業をベースとしたフットサルチームの活動が活発だった時期を経て、ハイレベルな選手を数多く輩出、マトグロッソやプライアグランジなど東海あるいは全国にもその名を轟かせたチームが在籍する支部であることは周知のことだろう。公式戦は沼津市民体育館や富士体育館を中心に行われているが、公式戦の開催も可能な民間のフットサルコート(ハードコート)もいくつかある。現在の支部リーグは1部、2部それぞれ8チームにより実施されている。

 

中部地域リーグを構成する3支部だが、まずは焼津市、藤枝市、島田市などを中心とした中西部支部。人口は約42万人ほど。この支部には公式戦を行うことができるような、縦30メートル以上のピッチが確保できボールを蹴ることが許される床の施設が一つもない。が、民間施設でのマッチメイクなどで活動し、公式戦へ名乗りを上げるチームを多く輩出してきた。
次に、旧静岡市、現在の静岡市葵区と駿河区で組織される中部支部。人口は約47万人ほど。近年、人工芝を敷設したフットサル場は公共、民間ともに増えてきたが、公式戦が行える床施設(体育館)は静岡市中央体育館ただ一つ。
最後は現在の静岡市清水区だけで構成される中東部支部だ。人口は25万弱。面積、人口ともに最小規模の支部だ。フットサル公式競技については清水総合運動場体育館が唯一実施可能な施設だ。筆者がフットサル委員長を務めさせていただいている支部でもある。

 

簡単に各支部を説明したにすぎないが、中部地域の3支部についてだけで言えば、現在では居住、就労、通学など、生活圏あるいは経済圏としても大きなひとくくりと言えるほど人や物の行き来が当たり前になっている。この地域で活動するフットサルチームのメンバーの住所にしても3支部にまたがっていることも多く、またチーム活動も3支部に存在する民間施設の複数利用が常であり、在籍支部の確定要素も今一つはっきりしない状況になりつつある。
さらに3支部の人口の合計を見ても、西部支部、東部支部、中部地域でほぼ均等とも言えるのではないだろうか。そんな観点からも、中部地域として公式戦を行うことは、ある意味、理にかなった方法なのかもしれない。

 

話しを元へ戻そう。

 

これまで各支部の少ない参加チームで行われていたリーグ戦から、中部地域リーグとエリアが拡大されたことで、より多くのチームと公式戦として対戦できるようになったことが、これまでの参加チームや参加を検討していたチームにとって魅力となった事は間違いないだろう。
さらに全日程を床会場を確保して行うこと、ルールや各種規定の適用もしっかりと実践するなど、たとえ支部リーグとは言え公式戦として当たり前の運営を目指していることも、競技志向のフットサルチームには受け入れられる要素の一つとなったと感じている。
開催会場や運営スタッフなど、どれ一つとして支部単独では成し得なかった事なので、3支部合同でのリーグ戦運営は実施して良かったと個人的には考えている。

 

第1回、第2回の中部地域リーグから県リーグ参入戦へ進んだ4チーム中、3チームが参入戦を勝ち上がり県リーグ入り、さらに中部地域リーグ初代優勝チームのラドロアは県2部リーグを1年で通過、今季の県1部リーグへの昇格も果たした。彼らが、中部地域リーグ参加チームが実力の面でも、西部支部、東部支部に負けない層の厚いリーグとなっていることを証明してくれたのではないだろうか。

 

これこそ、先にも記した中部地域リーグ開催の最大の目標である「この地域のフットサル競技の活性化」がさっそく実った証しとも言えるだろう。

第1回中部地域リーグ優勝のLadroaは参入戦を勝ち上がり、さらに県2部リーグ参入初年度で優勝、今季は県1部リーグを戦う。中部地域リーグを巣立ったチームとして旋風を巻き起こしてほしい。

 

そして今季、第1節の全試合の運営を終え「今季もまた、どのチームも真剣に取り組んでくれている。」事を感じることができた。
実際のゲームはもちろんであるが、新規参加チームのオフィシャル業務やユニフォーム規定への適合意識などについても同様で運営役員としても大変嬉しく思う。

 

チームをまとめる各チームの代表者のみなさんのご苦労は相当なものと思うが、これからも全チームで中部地域リーグを盛り上げ、素晴らしいリーグを作って行けるよう運営サイドとしても最大限努力したいと思う。

今季のリーグ初戦を戦う多くのチームが、継続参加、新規参加にかかわらず。新しいユニフォームを着用していた。ユニフォームを新調することでモチベーションが高まることは容易に想像できるし、フットサル関連のマーケットの活性化にも繋がるのではないだろうか。そんなところにも中部地域リーグ開催の意義が反映されると良いのだが。 ※写真は開幕戦からのワンシーン。

 

参加チームのみなさん、そして運営をお手伝いいただくスタッフのみなさん、これからもよろしくお願いします。

 

※数は少ないですが、中部地域リーグ第1節のフォトギャラリーを静岡県フットサル連盟の公式サイト内に掲載しましたので、是非ご覧ください。

フォトギャラリーのページへ>>

コメントの投稿はできません。