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一日一試合ずつレポートを掲載してきた今季の東海女子【第1節】も残すところあと1試合。連続投稿が途切れ一日あいだを空けてしまったが、今回お伝えするestrela/LENDA (以下、エストレーラ)と FALCO GIFU FS Ladies(以下、ファルコ)のゲームレポートが最後となる。

 

この日5試合目のピッチ上での取材観戦に、さすがに疲れも感じてはいたが大切な開幕戦に照準を合わせてきた選手たちの頑張りをしっかりと見届けようと、ノートとカメラを手に試合に立ち会った。

 

▲estrela/LENDA

▲FALCO GIFU FC Ladies

 

その試合、どちらのチームもベンチ入りメンバーの少なさがやや残念ではあったが、この日の戦力を総動員した両チームの対戦だった。

 

キックオフからファルコが持ち前のパスワークでボールをつなぐのに対し、エストレーラの14番若林あみがいきなりイエローカードを受けるほどの闘志をむき出しにボールに喰らいつく姿勢を見せる。

▲若林は試合全体を通しても、エストレーラの攻守の要としてピッチにエネルギーを注ぎ続けていた。

 

だが、加藤愛を軸にゲームを組み立てるファルコは自分達らしさを失わず冷静に対応。開始3分には加藤がやや左サイドから右足のトゥで突き刺し先制ゴールを奪う。
その加藤は前半6分にもゴールを奪い、開幕戦に照準を合わせてきたコンディションの良さを示した。

▲フットサルセンスは東海地域でもトップクラスの加藤。今季もチームの中心選手である事は間違いない。

 

今季、これまで攻撃の核だった市川が移籍でチームを離れたエストレーラは、ゴレイラからのロングスローを軸に手数を掛けずにファルコゴール前での混戦に持ち込む。が、苦し紛れのシュートを3本ほど放ったにとどまり、なかなかゲームを作れずに前半を終えた。

 

ハーフタイムのインターバルを挟み後半開始。

 

ややスローな入りのファルコに対し、前半にエストレーラの中で唯一ゴールを予感させていた若林が後半開始4分、中央から決め1点を返す。
エストレーラは、続けてこの若林とキャプテンの山岡がファルコ陣内で奮闘するが、その後は最後までチームの2点目を奪う事が出来なかった。

▲静岡出身の山川歩美。この試合では出場時間も短くゴールへ向かう彼女らしさが見られなかったのが残念。

 

試合は、前半2ゴールの加藤が、後半は2アシスト、24分に西本香織、25分には伊藤理恵への配球でゴールを加えたファルコが4-1で開幕戦に勝利した。

▲男子のファルコが1部昇格を果たしている今季、女子の活躍も期待されるのでは!?

 

試合後、敗れたエストレーラの田尻元気監督は、「今季は選手の移籍や開幕前のけが人の発生などで、正直、今日の戦力がMAXのような状態です。その中でどのような戦いを行うのか、まだ準備も万全ではない状態だったので、ゴレイラからのロングスローを多用し、自陣エリアでのリスクを減らす戦略でした。」と試合を振り返った。

 

さらに「後半1点を返した時間帯には攻撃の良い流れも見えていたが?」との筆者の問いかけに「この戦力で(今シーズンを)戦わなければならない事がある程度現実的な中で、選手たちには試合全体へのペース配分を覚えてほしいと感じています。後半、良い時間に点が取れ、行ける!と感じて一気にペースアップしすぎてしまった。その後、足が止まった中での連続失点でした。」と加えた。

 

実は試合終了直後に、キャプテンの山岡由佳選手にもお話を伺おうとベンチ裏で待機をしていたのだが、エストレーラの応援団に挨拶をしたとたん、悔しさのあまり涙が込み上げてしまった彼女にその場で声を掛けることができなかった。
それでも、やや時間をおいたのち、玄関ロビーでサポーターと話をしていた彼女に少しだけ話を聞くことができた。

 

「いつも笑顔で試合を振り返る事が出来るように頑張ります。」と語る山岡キャプテン。その横で「頑張って!応援しているから!」とサポーターの励ましを受けた彼女の次のゲームでの笑顔に期待したい。

▲ピッチ上では常に気持ちのこもったプレーを見せてくれるエストレーラの山岡キャプテン。今後のシーズンへ向け「笑顔での戦い」を誓ってくれた。

 

一方、昨シーズンは開幕3連敗、シーズンを通じわずか勝ち点7しか奪えなかったファルコは緊張感を持って開幕戦に臨んだはずだ。試合後、輪になってミーティングを行う彼女たちに声をかけると、その緊張から解き放たれたのだろう。誰もが陽気な返事で応えてくれた。
その場では撤収の作業もあり十分に話を聞く事が出来なかったが、後日、試合を振り返ってチームの大黒柱である加藤に話を聞く事が出来た。

 

「昨シーズンは、開幕からの悪い流れで守備に時間も気もとられることが多くあまりゴールに絡めなかった。(シーズンを通し3ゴール。)今年はチームメイトからの得点への期待も大きいので、これからも積極的にゴールを狙って行きたい。目標?リーグ戦3位以内と選手権での東海代表です!」と話してくれた。

 

また、今季の新キャプテン、西本は「開幕戦への緊張感は大きかった。反省点もある試合だが、まずは勝ててよかった。」と試合を振り返り、さらに「個人的には、昨シーズンまではチームの得点や失点の場面で気持ちの浮き沈みが大きく変化してしまった。今年は失点にもくじけず気持ちを強く持ちチームを支えたい。」とキャプテンらしく語った。

▲先制ゴールを奪った加藤に飛びついて喜びを表した西本。

 

昨シーズン、不調なチーム状態ながらもゴリラシズオカに勝利するなど、そのポテンシャルの高さは示していたファルコ。自他共に認めるチームの中心選手、加藤だけに頼らず、彼女の役割を全員が分担して試合に臨むことが出来れば、今季の東海女子での上位進出も見えてくるのではないだろうか?

 

いずれにしても、この日の5試合で今季の東海女子に参加する全10チームを目にした訳だが、新顔も含め、次節以降の戦いに期待が高まった筆者の心中は言うまでもない。

 

まずは【第2節】、浜松アリーナでの県内開催は7月22日の日曜日だ。
当日は東海2部リーグの【第2節】も同時開催なので運営側としては忙しい日となるが、フットサルファンの方が一人でも多く会場に足を運んで頂くことを願い、今季の東海女子【第1節】の全試合のレポートを終わりたいと思う。

 

※公式記録は以下のページよりご覧いただけます。
  ■2012東海女子 日程/結果

 

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