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Archive for the ‘Fリーグ’ Category

開催日:2023年6月10日(土)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2023/2024ディビジョン2第1節、アグレミーナ浜松対ミラクルスマイル新居浜は8対2で浜松が勝利した。昨シーズン3位の浜松は山桐正護がハットトリックを達成。今季Fリーグ参入の新居浜を一蹴した。

 

浜松は先発ゴレイロにミヤモト・ギルレメを起用。FPは鷲北一輝、柳訓生、巽優太、葛飾から新加入の熊谷貫太郎のセットでスタートを切った。新居浜はFリーグ初のゲームにゴレイロ齋藤遼汰、芝原悠世、穴山成希、青野響、神野史将を先発起用した。

 

立ち上がりからクアトロで押し込む浜松、マンマークで対応する新居浜、という展開が続く。浜松のセカンドセットは山桐、川本樹弥、復帰の内野脩麻、石川颯。新居浜もセカンドセットで対応する。
先制は浜松。6分、左から巽優大が斜めに出したパスを柳が落とし、熊谷が左足トウで決めた。浜松は遠目からのシュートを意識的に使うが、新居浜もシュートコースに体を入れてそれをブロックする。浜松は11分に熊谷、18分には山桐が技ありの反転ループシュートを決めて加点した。

 

新居浜もやられっぱなしではなかった。第1ピリオドの残り5分あたりからは、浜松の守備のばたつきもあり、ゴール前のシーンを増やしていった。19分、左CKからシュートのはね返りを松本隆宏が倒れ込みながら右足で合わせて、クラブのFリーグ初ゴールを挙げた。

1対4とされた第2ピリオドは、積極的に前線からプレスをかける戦術に切り替え、25分には伊東凱がフィクソの近藤光から縦に供給された山なりのロングパスを頭で後方にすらすスーパーゴール。ボールが二つの大きな弧を描いてマウスに吸い込まれた。

 

ここがゲームの分水嶺だった。勢いを得るかに見えた新居浜に対し、浜松・高橋優介監督は相手の封じ込めとゲームの落ち着きを企図し、鷲北、萩原洪拓、山桐、石川のセットをチョイス。これが奏功した。
マイボールの時間を増やし、28分には萩原の左キックインから右サイドの鷲北がきれいなダイレクトボレーを突き刺した。この時間帯に5対2とし、以後もゲームを支配。残り8分半で相手にパワープレーを選択させた。

 

新居浜は近藤をゴレイロに据えたパワープレーを敢行するも、的確な距離で守る浜松の4枚のFPの中にボールを入れるシーンは1度もなかった。メンバーを入れ替え、立ち位置も変更したが、ボール回しのテンポの変化やリスク覚悟の強いパスが見られなかった。およそ8分を無為に過ごしてしまった。

 

浜松はパワープレー返しで3点を加え、トータル8得点。開幕戦最多ゴールを記録した。

 

▼アグレミーナ浜松 8-2 ミラクルスマイル新居浜

6分 熊谷貫太郎(浜松)1-0
11分 熊谷貫太郎(浜松)2-0
18分 山桐正護(浜松)3-0
19分 松本隆宏(新居浜)3-1
19分 内野脩麻(浜松)4-1
25分 伊藤凱(新居浜)4-2
28分 鷲北一輝(浜松)5-2
35分 内野脩麻(浜松)6-2
36分 山桐正護(浜松)7-2
37分 山桐正護(浜松)8-2

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント

-試合を振り返って。
「今季は優勝と昇格を目標に掲げているので、リーグ戦での敗戦はない方がいい。開幕戦は勝つことが大きな目的だった。それができてよかった」
-相手は新規参入チーム。分析が難しかったのでは。
「オーシャンカップも見たが、1試合では読み切れないところもあった。自分たちが普段やろうとしていることをまずはしっかりやり、それができなかった時にゲーム中にどう対応するかを課題として、今週は取り組んだ。スカウティングはできなかったが、(ゲームで)苦労することはそんなになかった」
-6分の先制点について。
「やりやすい守備ではなかった。攻撃しにくかった。ただ、だんだん相手に慣れていきながら、選手の中で調整し、2回目に出ていった(ファーストセットで)取れた。スカウティングがあまりない中では理想的だった」
-中央を崩している印象があった。
「ピヴォで起点ができなかったら、今シーズンは勝てないと思っていた。相手は真ん中を絞っていたので、序盤は『サイドを起点に』と言っていた。相手が嫌がって、第1ピリオドの終わり際は縦のパスに全部足を出してくるようになった。そこでピヴォがフェイクをかけて逆サイドに抜ける動きで(崩した)。相手を見ながら、戦略的に布石を打っていった」
-第2ピリオドの立ち上がりに相手の時間帯もあったが、鷲北選手の5点目で流れを取り戻した。
「鷲北選手と萩原選手を併用してリズムを取りたいと考え、2点目を取られた後にそろって送り出した。特に萩原選手。第1ピリオドからタスクを与えて出ていってもらっていた。それをしっかりこなしてくれた。5点目のアシストだけでなく、相手のパワープレーにもプレッシャーをかけてチャンスをつくってくれた」
-次節の葛飾戦に向けて。
「攻撃を終えたときの守備のバランスを修正する必要がある。葛飾は、オーシャンカップでは森岡選手、高橋選手、芝野選手が出ていない。強烈なピヴォで想定されることはあるので、先週から準備はしている。ゴールエリア内でのハングリーさ、粘り強さを出さなくてはいけない」

 

▼アグレミーナ浜松・巽優大選手

-試合を振り返って。
「開幕戦ということで気合いが入っていた。初戦は落とせないとみんなで話していた。勝利という目標をつかめたというのはうれしい。誇れる」
-新居浜の印象、ゲームの入り方についてのプランは。
「新規参入ということで、モチベーションの高さを感じていた。どういう展開になるか分からない中で、先に失点しない、ゲームを壊さないことが大事だった。まずはスムーズにゲームに入ることを意識した」
-相手の時間帯もあったが、第2ピリオドの鷲北選手の5点目が大きかった。
「相手の守備の仕方が変わり、対応に時間がかかった。苦しかったが、練習で狙っていた形で5点目が取れてチームとして明るくなった。あのゴールで流れを取り戻すことができた」
-次節、葛飾戦に向けて。
「今日のゲームは勝ちはしたが、課題はあった。コミュニケーションを取りながら、少しでもいい状態でゲームを迎えられるよう、準備したい」

 

▼ミラクルスマイル新居浜・金本圭監督

-試合の総括を。
「格上を相手に第1ピリオドを4対1で折り返し、点を取らなくてはいけない状況になった。ハーフタイムのロッカールームでは点を取りに行こうと声をかけた。第2ピリオドに2点目を取れたが、直後に失点。パワープレー返しで3点取られた。ただ、チーム全体で勝利を目指せたのは収穫だ。通用したところを次の試合に持ち込みたい」
-第2節白山戦への準備のポイントは。
「このチームにはハードワークというスタイルがある。今日の試合では第1ピリオドの最後の5分間、第2ピリオドの立ち上がりで表現できた。そこを(試合全体を通して)しっかりやっていきたい。パワープレーの精度も高めたい」

 

▼ミラクルスマイル新居浜・塩崎伸卓選手

-Fリーグ初戦。試合の総括を。
「大差がついたが、要所で通用した部分もあった。実力のあるチームを相手に2点取れ、流れがこちらにきた時間帯もあった。長いシーズンを戦う上で、前向きな気持ちを得られた」
-第1ピリオドは相手の2セットに合わせるように2セットを起用。自陣のマンツーマンで守っていた。
「浜松がクアトロでくるというのは分かっていたので、そこに対応する意図だった。第1ピリオドはディフェンスラインをハーフまで下げて守ったが、1対4で折り返した。点を取らないと勝てないので、第2ピリオドは前からいこうと。自分たちから仕掛けようと」
-第1ピリオド残り5分以降、第2ピリオドの滑り出しなど、新居浜が流れをつかんだ時間帯もあった。
「(2対4とした場面で)もう1点決めていたら、その勢いのまま行けただろう。だが、逆にやられてしまった。チームの雰囲気が落ちてしまい、立て直しが難しかった。ああいう場面の切り替えが課題だ」

開催日:2022年12月25日(日)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2022/2023ディビジョン2第15節、アグレミーナ浜松対デウソン神戸は、9対3で浜松が勝利した。

 

前節でしながわシティの優勝が決まったF2リーグだが、2~5位は混戦模様。浜松は2位仙台に勝ち点2差に迫る3位で神戸戦を迎えた。年明けにしながわ、5位広島との対戦を控える浜松にとって、8位神戸は是が非でも勝利したい相手だ。
浜松は先発ゴレイロにミヤモト ギレルメを起用。FPは鷲北一輝、山桐正護、柳訓生、巽翔矢でスタート。神戸はゴレイロ福良一至、前野俊哉、武石高弘、中井亮太、木村龍耶をチョイスした。

 

立ち上がりから積極的に攻めるのは浜松。神戸はクアトロと旋回を混ぜたような動きでパスを回す。深さを取りつつ相手のマークを外すべく動き回る。
先制は浜松。7分、左サイドライン際でボールを持った須藤が小さく前に持ち出し、ゴレイロのタイミングを外した速い振りのシュートを打つ。これがゴール右隅にゴロで決まった。
神戸は11分あたりから、2セットを崩した攻撃的なメンバー構成で得点を狙いにいく。浜松は15分、これを引っ繰り返すような形で追加点を奪った。自陣左サイド深くから対角線に生駒瑠唯がロングパス。これを正確なトラップで捉えた川本樹弥が、ゴレイロとの1対1を冷静に制した。

 

第1ピリオド残り4分。神戸は0対2の局面からギャンブルに出る。松本光平をゴレイロに据えたパワープレー。主導権を握り、ゲームの流れを変えたいところだったが、この場面は策が裏目に出た。自陣でボールを奪った山桐が山なりのロングシュートで神戸ゴールを捉え、これで3対0。浜松はペースを保った。結果的にはこの4分間の攻防が勝敗を分けた。

 

第2ピリオド、3対1で迎えた27分に浜松はだめ押しとも言えるゴールを挙げる。ボールを保持した鷲北一輝がタイミングを見計らって、右足トウで絶妙の縦パス。走り込んだ名倉佑哉がこれを拾ってゴールに流し込んだ。

 

攻めるしかなくなった神戸は再びパワープレーを敢行。ゴレイロ松本に、武石、前野、佐々木淳、山野瞭というかつてSWH Futsal Clubで活躍した4人に命運を託す。だが、この日は浜松のDFが強固だった。ゴレイロ三浦弘暉が再三再四、好セーブを見せ、FPがパワープレー返しを次々に決めた。

 

終わってみれば、浜松は巽優太がハットトリックを達成するなど大量9ゴール。試合終了間際に神戸に2点を許したが、リーグ戦最多タイ、ホーム初のゴールラッシュで4連勝を果たした。
暫定2位に浮上した浜松は次節、2023年1月22日にホームでしながわシティと対戦する。

 

 

▼アグレミーナ浜松 9-3 デウソン神戸
7分 須藤慎一(浜松)1-0
15分 川本樹弥(浜松)2-0
17分 山桐正護(浜松)3-0
19分 山野瞭(神戸)3-1
27分 名倉佑哉(浜松)4-1
27分 巽優太(浜松)5-1
28分 巽優太(浜松)6-1
32分 石川颯(浜松)7-1
35分 萩原洪拓(浜松)8-1
37分 巽優太(浜松)9-1
39分 前野俊哉(神戸)9-2
39分 オウンゴール(神戸)9-3

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント
-試合を振り返って。
「勝てたことが非常に良かった。神戸の戦い方はリズムが取りづらい。ボールを握ろうと思っても握れない。そんな相手とのゲームを『カオス』にしないようにするのがテーマだった。1巡目に戦った時よりも、自分たちのリズムを作れた。パワープレーを長い時間やってくることも想定していた」

-ベンチ入りした選手を満遍なく使っていた印象。
「(前節)水戸戦の前までは8人のベースがあり、そこに須藤、石川が復帰してきた。水戸戦を勝ちきっているので、その試合で起用した選手を尊重しつつ調整も施した。誰が出ても勝てるというところまで持って行けたのではないか。残り2節、警告累積で出場停止になりそうな選手がいることも考えれば、いろいろな組み合わせで試合を進めるのが大切だった」。

-前半から多くの選手を起用していた。彼らに対する信頼が高まっているようにも、チームとしてのコンディションが良かったからのようにも感じたが。
「どちらも当たっている。2セットで考えるが、それぞれ5、6人のグループの中から誰を出すかが難しい。今日は前半でみんなに出てもらって、調子を見ていく考えだった。点差が付いた後は、時間を振り分ける意図があった。パワープレーの守備を公式戦でやる機会も少なかったので」

-4連勝の要因は。
「相手との力関係やコンディションの善しあしによるもの。個人的には連勝よりも10戦負けなしの方が大事。粘り強くやれば簡単に負けない、という安心感がチームに芽生えてきた」

-1月22日のしながわ戦へ向けて。
「自分たちの戦いを貫くか、相手の良さを削りに行くか。浜松は、どちらかといえばボールを握りたいチーム。その方針はぶれずに行きたいが、そこから失点することがあり得る。どう線引きするか。ボールを握る時間と。耐える時間をしっかり使い分けたい」

 

▼アグレミーナ浜松・萩原洪拓選手コメント
-試合を振り返って。
「前回のホーム初勝利の時は退場してしまったので、きょうは最後までプレーして、みんなと勝利のジャンプができて良かった。神戸はつかみづらいチーム。コーナー、キックインで嫌なところがあったが、しっかり我慢できた。点差がついたが、そこで何となく終わらせるのではなく、やりきるチームにしていかなくてはいけないと思っている。今日は、その点でもやりきれたかなと」

-ディフェンスについて。相手の前3枚に合わせる形になった。少し深いような気もしたが。
「スカウティングでどういうことをやってくるかわかってくる中で、(ボールが)こぼれてくる場面をしっかり意識しようと声をかけた。ふたつめのボール、蹴り込まれた時の対応が焦点だった」

-4連勝の要因は。
「ピッチの中で若い選手たちが自信を持ってプレーできるようになっている。自分をカバーしてくれる場面も増えた。以前はもっと不安そうにプレーしたり、自分の力を出し切れなかったりといった印象だったが、今は違う。頑張る局面で頑張れている」

-次戦の1月22日しながわ戦へ向けて。
「楽しみにしている。相手はF1にも勝っているチーム。挑戦する気持ちだ。今やれていることをしっかりやり続ければ、必ずチャンスはくる。そこでどれだけ取れるかだ。守る時間は長くなるだろうが、自分たちの時間帯でしっかり力を出す。勝機はそこにある」

開催日:2022年1月8日(土)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2021/2022ディビジョン2第14節、アグレミーナ浜松対しながわシティは2対0でしながわが勝利した。前節で優勝を決めているしながわは、入れ替え戦(日時、対戦相手未定)、連覇が懸かる全日本選手権に弾みをつけた。浜松は4連敗で今季5位確定。

 

浜松は先発ゴレイロに今季初めて曽根颯来を起用。FPは鷲北一輝、山桐正護、須藤慎一、磯田剛志の面々でスタートを切った。しながわはゴレイロ柿原聡一朗、サカイ・ダニエル・ユウジ、白方秀和、菅谷知寿、野村啓介を起用した。

 

立ち上がりからクアトロで速く、正確なパス回しを見せるしながわがペースを握る。〝ダブルフィクソ〟にも見えたサカイ、白方が双方バランスを取りながら、前線にも進出する。
浜松も徐々にスピードに適応し、3分にはセカンドセットの巽優太が左サイドから中に折り返し、田中智基が枠内シュート(ゴレイロ柿原がセーブ)を放つなど、見せ場を作った。試合前にFリーグ300試合出場のセレモニーがあった田中はこの日、前線への持ち出しのタイミングや局面での相手を引きはがす切り返しなど、随所にベテランらしい的確なプレーを見せていた。

 

先制はしながわ。8分、中村友亮の左CKを佐藤建也がダイレクトボレーを放つ。ゴレイロの手をかすめたシュートがゴールに吸い込まれた。佐藤はF2リーグ単独首位となる今季13得点目。12分には特別指定選手の藤川侑哉が左サイドで見事なターンを見せ、右足でゴールに突き刺した。

 

第1ピリオドは2対0しながわリードで終了。浜松は前節ヴィンセドール白山戦から組み込んだ若手中心の〝第3セット〟が躍動した。川本樹弥、川辺寛悟、石川颯、児玉風河の4人がフィジカルの強さと積極的な前への仕掛けでゴールに迫った。

 

第2ピリオド、浜松はその第3セットをスタートに起用。21分、石川のパスを児玉が左で狙うがヒットせず。しながわはFP6人の2グループから交互に4人をチョイスして送り出す。岡山孝介監督によると、入れ替え戦に向けて選手の組み合わせの選択肢を増やすこと、選手個々の試合勘を落とさないことが主眼という。
どんな組み合わせでも各選手のタスクは変わらず、セットとしての強度は落ちない。〝第2セット〟では、ボラがスペースでしっかりボールキープ。予備動作、思考のクイックネスで他を圧倒する中村が、所狭しと動き回る。優勝はすでに決めているが、テンションの高いプレーが続く。

 

浜松もチャンスは作っていた。26分、右サイドの裏に抜けた巽のシュートはゴレイロ柿原が前に出てセーブ。27分にはCKから巽を経由して田中が正面からシュートを放つがDFにブロックされる。しながわの堅い守りを崩せない。

浜松は残り2分を切ってから田中をゴレイロに据えたパワープレーを見せるが、ゴールならず。ホーム最終戦は完封負けで幕を閉じた。

次節は神戸で10月に敗れている6位浜田と対戦する。

 

▼アグレミーナ浜松 0-2 しながわシティ

8分 佐藤建也(しながわ)0-1

12分 藤川侑哉(しながわ)0-2

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント

-試合を振り返って。

「両ゴール前の決定機の質、技術の差が出たゲームだった」

-若いセットの起用について。

「前節の白山戦から使っている。3人、2人と人を入れ替えながら試してきたが、時期が遅くなってしまった。リーグの試合が少ないので、若手のゲーム経験の蓄積が足りない。だが、きょうは彼らのセットが一番良いと言ってもいいぐらいだった」

-後半は頭から使っていた。

「理由は二つ。一番いいセットだと思った。そして、前半を2番目のセットで終わらせることができたので、順番的に若い選手のセットになった。前半から後半の頭に持ってきたいなと思っていた」

-臆せず仕掛ける推進力が目についたが、監督の目から見て3セット目の良さは。

「プレーの質など細かいところは他のセットの方がいい面がある。だが、彼らは自分たちの良さをしっかり出そうという気持ちの切り替えがスムーズだった。特に前半は、自信を持ってプレーしていた」

-前半残り8分で2点目を取られて以降は零封した。タイムアウトやハーフタイムでどんな指示をしたのか。

「(2失点目、相手選手にゴール前で)ターン場面はピヴォをフィクソが見ていなかったことが要因。そのズレを解消するため、直後のタイムアウトで全体に確認した。しながわのプレーで怖いのは、ハーフライン付近からの距離感のいいピヴォ当て。その後に1人目だけでなく2人目にも走られ、後手を踏んでいた。ハーフタイムにその点を指摘し、そもそも当てられないような努力をしようと言った。当てられた後の対応は、マンツーマンをはっきりさせようとした」

-攻撃面では左右サイドの裏抜けでダイレクトシュートを打つ場面が目立った。

「そこに入れるところまでは狙い通り。しながわの守備の不安定さが出る部分だと思っていた。ただ、そのままシュートに行くか、(戻して)やりなおすかが難しいところ。このチームはゴール前で起点を作って攻撃する、という点はまだ強くない。(持ち出した)スピードのまま、攻撃が継続できるようにしたい」

-リーグ戦は残り1節。相手は10月にホームで敗れているポルセイド。

「絶対に勝ちたいが相性は良くない。最近はいいプレーを続けているチームだと思う。グループの戦いというよりも、個人個人がちょっとずつ相手を上回ることが大事になる」

 

▼アグレミーナ浜松・鷲北一輝選手

-しながわは立ち上がりからボール回しのスピード、シンキングスピードがともに速かった。今季3回目の対戦だったが、どういう印象だったか。

「最初はクアトロのイメージだったが、最近はピヴォを置いてもいる。きょうは第1ピリオドの後半あたりから狙いが分かっていたが、どうしても寄せられないシーンが多かった。2列目の声で主導したら、もうちょっと前で奪えていたかもしれない」

-若手4人の第3セットがホームでお披露目された。

「ホーム最終戦を目前にして、やっと意識がかわってきた。正直なところ、それができるなら最初からやれよとも思っている」

-最終節に向けて。

「リーグはなかなか勝てなかったが、最後の試合に勝利し、良い雰囲気を全日本につなげたい。次節は勝たなくては行けない試合だ。きょうは選手の状態が良かったが、たいていこういう時は次の試合は良くない。練習から雰囲気をしめていきたい」

-しながわ戦は3連敗に終わった。ホーム戦は1勝4敗1分け。

「(しながわは)全然勝てないい相手だとは思っていないだけに、悔しいのが一番。きょうぐらいのゲームを常にして行けたら、他の対戦相手との結果も変わってきたのはず。もっとホームで勝ちたかった。なぜかホーム戦になると、みんならしさを失ってしまう。5位という結果にも納得いっていない。チームとして試合内容は良くなっている。」

 

▼しながわシティ・岡山孝介監督

-試合の総括を。

「優勝が決まった後の最初の試合だったので、どういうモチベーションで入るか気になっていたが、選手たちは集中して、ピッチ上で100%出して戦ってくれた。スコアは2対0で十分ではないかもしれないが、僕自身は一定の満足感を得ている」

-前半のうちに2対0にしたが、その後は得点がなかった。要因は。

「(無得点)とはいえ、チャンスはコンスタントに作り続けていた。簡単に点が入らないスポーツだから、入る入らないは仕方がない。シュートの精度、その前のパスの精度、相手より速い動き出し。そういった所を 少しずつ向上させていけば変わっていくだろう」

-多くのセット、多くの選手の組み合わせを試していたように見えた。

「入れ替え戦までに公式戦が2試合しかないので、公式戦の感覚を取り戻してほしかった。その中で、攻撃、守備のバリエーションを見たかったというのもある。今日は選手それぞれが持ち味を出してくれて、こちらも手応えを感じている」

-コンディションがかなり良いように見えた。
「年末年始に休んでいないので、体が動くのは当然。今週は練習の強度を上げたので、逆に疲労が心配だった。ただ、入れ替え戦を考えると、今のうちに強度を挙げる必要があった。ただ、選手たちは思った以上に動けていた。集中力や責任感、おのおののコンディション管理の意識が高いのだろう」

-入れ替え戦に続いて、連覇が懸かる全日本選手権が待っている。

「目の前のことで頭がいっぱいだ。確かにぼんやりと(全日本の)イメージはあるが、自分の仕事の仕方は、1日1日を大事に過ごすことに尽きる。まずは入れ替え戦だ。もっと言えば、次節、次の練習。先のことは、その時考えるしかない」

開催日:2021年10月30日(土)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2021/2022ディビジョン2第10節、アグレミーナ浜松対ポルセイド浜田は4対1で浜田が勝利した。浜田のリーグ戦勝利は2019年11月17日のヴィンセドール白山戦以来、約2年ぶり。7月に就任した北智之監督の初勝利となった。前節の広島戦を劇的勝利で飾った浜松だが、最下位の浜田に敗れ、勝ち点は11のまま。1試合少ない首位しながわとの勝ち点差は9に開いた。

浜松はゴレイロ三浦弘暉、生駒瑠唯、鷲北一輝、山桐正護、須藤慎一の布陣でスタート。序盤は左右ライン際の敵陣深くに起点を作るなどしてペースを握った。高橋優介監督は、生駒、山桐に加え、巽優太、川本樹弥、川辺寛悟ら20代前半の選手を積極起用。試合を優位に進めた。
だが、先制は浜田だった。9分、ピヴォの布田有祐が浜松陣内からドリブル開始。2人を引き付けて左の三浦祐人に渡す。三浦が左足のインサイドでコントロールショットを放ち、ゴールを射抜いた。
浜田は1分半後に追加点。浜松サテライト出身のオオヤ・モントロ・エンヒが、右サイドで対面の児玉風河の股を抜いて前進、中央で待ち構える布田がパスを受けてゴールネットを揺らした。

第1ピリオドは2対0浜田リード。浜松は浜田の2倍の18本のシュートを打つものの、ゴールには至らない。浜田の愚直なシュートブロックが印象的な20分間だった。

こうしたゲーム展開の場合、一般的には「3点目をどちらが取るか」が勝負の分かれ目になる。試合の主導権をぐっと手繰り寄せたのは、またも浜田だった。前がかりになる浜松の背後を突く形で、右サイドの松山尚輝に長いパスが入る。絵にかいたようなカウンター。スピードに乗った松山はワンタッチで左足を振りぬき、浜松GK三浦の指先をかすめてネットに突き刺した。

浜松は残り7分半から須藤をゴレイロに据えてパワープレー開始。ここまで書いて、気が付いたが、パワープレー開始のタイミングもその時のスコアも、7月のホーム広島戦とほぼ同じだ。そして、その後の展開も。まるでコピー&ペーストのような記述になるが、以下記す。
須藤が相手4枚の中に巧みに入り込んでチャンスを作り、左サイドから持ち込んだ巽らが何度となくシュートを放つが、浜田GK後藤駿介の必死のセーブなどがあり、1点を返すにとどまった。

浜田は2年ぶりの勝利。昨年はリーグ戦で1勝もできなかっただけに、喜びもひとしおだ。浜松が主導権を握る時間帯も、ディフェンスは崩れなかった。各個人がシュートコースに立つことが徹底されており、最後の局面で「やらせなかった」ことが勝因といえる。
浜松はことし最後のホームゲームで悔しい敗戦。先制点を取られると、流れを引き戻せないのは出場メンバーの若さゆえか。まずはゴール前でのもう一工夫を、個人戦術として磨く必要があるだろう。

 

▼アグレミーナ浜松 1-4 ポルセイド浜田
9分 三浦祐人(浜田)0-1
11分 布田有祐(浜田)0-2
22分 松山尚輝(浜田)0-3
38分 須藤慎一(浜松)1-3
39分 三浦祐人(浜松)1-4

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント
-シュートは打ったが入らないゲームだった。
「セカンドとかエリア内に詰めているのも足りなかった。相手に対して、最後の一歩が足りていたのか。メンタル的に乗り切っていないゲームだった。最近はそういうゲームはなかったのだが。あんまり調子のいい選手がいなかった。難しかった」
-プランは。
「今の浜松はチャンスがあってもなかなか点が取れない。ロースコアは覚悟していた。0対1までは覚悟していた。ただ、0対2になってしまったのがポイントだったと思う。相手はピヴォあてを狙っていて、個ではがしてくることはわかっていたが、1点ビハインドになってボールを奪い返したいというところが先に出てしまった。無駄な一歩が多く見られた」
-2点目、3点目がそうだった。
「1点取られたところでタイムアウトをとろうか迷った。そこで取らなかったのが、このゲームの、僕のミスだ。チャンスがあるから大丈夫かと思っていたのがダメ。いまの浜松はそこで一度止めてあげないと。もう少しリスクマネジメントしてあげないと難しかった」
-いい面でいうと、20代前半の若い選手の出場時間が伸びている。彼らは責任を背負ってプレーしているようにも見えた。
「たまたま松本や田中がけがをしている。若い選手が練習試合でも出場機会をふやしている。しながわ戦でも、若い選手が出ていても得られるものは大きかった。広島戦も一緒。14人のベンチ入りが決まってしまっているのが逆に良くない。ハングリーさに欠けている気がする。物足りない。勝ちに飢えてほしい」
-この敗戦を次にどう生かすか。
「そうですね…。うまく若手ベテランがはまり始めているところはある。その中で、もう少し若手が主導権を取ってほしい。それがチームに勢いをもたらす」

 

▼ポルセイド浜田・北智之監督コメント
-2年ぶりの勝利。
「去年は勝ち点が取れなかった。クラブにとってうれしい勝利」
-このところ、惜しい試合が続いていた。
「今シーズンは、選手が県外に出られず、アウエーでは6、7人で戦わざるをえない時期もあった。困難な状況の中でも、しっかりプレーを続けたことが、今日の結果につながったと思う」
-シュートブロックが光った。コースにしっかり入るというチームとしての意識づけを感じた。
「今は守備の練習を中心にやっている。プレスをかける際に、相手陣だけでなく特に自陣で強めないとシュートが入ってしまう。これまではミドルレンジからの失点も多かった。引いた時こそプレスを強くし、スペースをうめることを徹底している。今日はそれができた」
-攻撃陣への評価は。布田選手のピヴォとしての活躍が目立った。
「シンプルに相手のゴールに向かっていくというコンセプトでやっている。ピヴォのいるセットでは、ダイレクトにゴールに向かう。ターゲットをうまく活用して手数をかけずに、でも雑にならずに攻撃できたのが今日の良かった点だ」
-6番高橋琉七選手、7番野本選手ら新戦力も機能していた。
「10月からの合流で、まだ完全にチームにフィットしているわけではない。ただ同じ多摩大の先輩もいるので、なじむのは早かった。4―0のシステムの中で彼らがボールを前に運んでくれるのは、非常にポジティブな要素だ」
-今後の戦いについて
「まだ1勝で順位も一番下。アウエーの会場で最後に拍手をいただけたのは、自分たちのアグレッシブなプレーがお客さんに伝わったからこそだ。結果も大事だが、そういうプレーを続けていくことが大切だと思う」

開催日:2021年7月4日(日)
会場:浜松アリーナ
TEXT & PHOTO :橋爪充

 

2021年7月4日に浜松市の浜松アリーナで行われたFリーグ2021/2022ディビジョン2第5節、アグレミーナ浜松対広島エフ・ドゥは4対2で広島が勝利した。ヴィンセドール白山、デウソン神戸に連敗していた広島は、昇格争いのライバルを退け、3勝目を挙げた。浜松はリーグ1巡目の5試合を2勝2敗1分で終えた。

広島はゴレイロ尾関潤、渡辺大輔、武田侑也、田中晃輝、仁井貴仁でスタート。立ち上がりから、前2枚が強烈にプレッシャーをかける広島のDFが機能した。ミゲル・ロドリゴ監督時代の日本代表の「Yの陣形」にも見える守備網に、浜松は苦しめられた。

広島は2分、左サイドライン際でボールを保持した仁井が1人交わして中に切れ込み、前に出たゴレイロのミヤモト・ギレルメの肩を抜くチップキックシュートを決めた。攻撃時はクワトロ気味に回すファーストセットに、ベテランピヴォの冨廣洋平が効果的にボールを収めるセカンドセット。広島は色合いの異なる2セットで浜松を翻弄した。5分には攻め上がったゴレイロのミヤモトのシュートのこぼれを拾った仁井が自陣ペナルティーエリアから浜松ゴールに蹴り込んだ。

浜松もやられっぱなしではなかったが、流れをたぐり寄せられない。1分ほどで細かくセットチェンジを繰り返し、ゴール前まで再三持ち込むが、ポストやバーにはじかれること5度。フリーのシュートをふかすシーンも目立った。

前半は3対0広島リード。早い時間帯に得点を許した浜松は、残り5分でゴレイロを三浦弘暉にチェンジした。あらゆる手を尽くして流れを持ってこようとする高橋優介監督の苦心の采配だったが、3点ビハインドのまま折り返しを迎えた。

後半も最初のビッグチャンスは広島。21分、田中晃輝がゴレイロとの1対1の場面を迎えるが、シュートはバーを直撃。浜松は23分にCKから巽優大が蹴り込んで、追撃姿勢を見せる。
だが、この日の浜松は上げ潮ムードになっても流れを完全に引き寄せられない。25分、左サイドで得たFKを佐々木諒がぶち込んで4点目。実質的にはここで勝負あった。

浜松は残り8分から田中智基をゴレイロに据えてパワープレー開始。須藤慎一や鷲北一輝が相手4枚の中に巧みに入り込んでチャンスを作るが、ゴレイロ尾関潤の至近距離のシュートを止めるスーパーセーブなどがあり、1点を返すにとどまった。

シュート数は広島19本、浜松46本。浜松はパワープレーの時間が長かったとはいえ、相手の2・5倍のシュートを放った。だが、愚直にプレスをかける広島のディフェンスに耐えきれず、ほころびを見せてしまった。広島はそのほころびを確実に突いた。チームとしての意思統一の完成度が勝負を分けた。

 

▼アグレミーナ浜松 2-4 広島エフ・ドゥ
2分 仁井貴仁(広島)0-1
5分 仁井貴仁(広島)0-2
13分 佐々木諒(広島)0-3
23分 巽優太(浜松)1-3
25分 佐々木諒(広島)1-4
35分 鷲北一輝(浜松)2-4

 

▼アグレミーナ浜松・高橋優介監督コメント
-1巡目最後のゲームを振り返って。
「2点目と4点目の失点がポイントでした。前半に自分たちの時間帯でチャンスを決められず、ゲームとしてさらに苦しくなってしまいました」
-シュートがバーやポストに嫌われるシーンが多かった。
「『こっちに(流れを)持って来られそう』というタイミングで失点してしまいました。そうした部分をコントロールしなくてはなりません。正直なところ、ゲームが始まって残り時間18分ぐらいでタイムアウトをとろうかと思っていました。不具合がたくさんあった。ただ、タイムアウトを取る前にゲームを動かされてしまいました。考えたことが裏目に出たと思います。そこを相手に突かれてしまった」
-2失点目の直後、開始5分足らずでタイムアウトを取ったが、どんな話をしたのか。
「守備の切り替えの緩さ。パスが横に2、3本つながっていて、引き付けられているから裏を取ろう。キーパーをうまく使おう。もうちょっと言いたかったけれど、ディフェンスのこと、攻撃のことを全部で3つ言ってしまったので、それ以上言えないなと思いました。その言葉だけで勝手にやるかと思いましたが、甘かったですね。もうちょっと細かく言えば良かった。木曜日に(名古屋オーシャンズ)サテと練習試合をして、内容が良かったので心配しなくていいかなと思った自分が甘かったです」
-前線からのプレスが機能していなかったということ?
「ウチはそこで『行く』という姿勢を貫いている時期なんです。今日は待たずに行った結果、間延びしてしまい、相手ボールになったときの撤退も悪かった。後手を踏むことになりました。ただ、これは哲学というか。このクラブがどういう方向に進むかにおいて、この1年は大事だと思います。そう簡単ににファーストラインを落としたくない」
-次節は2カ月後。
「フロントの方と話さなくてはいけませんが、できる限り練習試合を入れていきたいですね。ゲームをこなすことが大事。(公式戦の)選手起用についてシビアになっているので、そういうところでいろいろな選手を出したい。それから、選手には申し訳ないですが、練習の強度をもうちょっと上げたいです。やればいいというわけではありませんが、量も大事なので」

 

▼アグレミーナ浜松・鷲北一輝選手コメント
-ゲーム全体を通じての感想は。
「ある程度準備はしていたが、予想以上に相手が前に圧力をかけてきていました。真ん中からサイドに付ける時に、ちょっと駆け引きをしてくれないとハマってしまうんじゃないかというのが怖くて。いつもより付けられませんでした」
-プレス回避に苦労していたように見えた。
「(ボールを)受けた時にプレッシャーがきているので、マイナス(のパス)でサポートを使って裏を取れれば良かったですが、どうしても足元ばかりになってしまいました」
-次節まで2カ月。どう過ごすか。
「今までのアグレミーナだと緩くなりがちですが、それを(自分が)先頭に立ってどれだけ締められるか。ずるずる行かず、成果を積み上げなくてはいけないと思います」

 

▼広島エフ・ドゥ・村上哲哉監督コメント
-試合を振り返って。
「開幕戦でしながわに、ホームで浜田に勝利した後に白山、神戸に連敗してしまっていました。けが人や退場者など、いろいろアクシデントがある中で、しながわ戦で見せた俺たちのフットサルをみんなでもう一度体現しようという思いでした。今日は特にディフェンスに関して、望んでいることをほぼパーフェクトにやり抜いてくれたと思います。それが勝利の要因ではないでしょうか」
-ディフェンスでは前2枚の激しい追い込みが効果的だった。
「昨シーズンはマンツーマンでしたが、自分も就任5年目で新しい形も作らなくてはなりません。今年はプレシーズンからゾーンのディフェンスを機能させようと取り組んできました。マンツーで強度高くいく時と、ゾーンで残って受け渡しをする時の使い分けが強みです。ただ、今日は相手に技術レベルが高い選手がいる中で、ゾーンで残るとラインの間を突かれるリスクがあったので、人に強く、受け渡せるところは受け渡してアグレッシブにプレスをかけようという形で入りました」
-ピヴォの冨廣選手によくボールが収まっていた。
「本人にも言っていますが、一番いいシーズンかもしれません。体もひとまわり大きくなって、前で背負うシーンが増えました。広島育ちなので、ここに強いチームを作りたいという気持ちが誰よりもあります。日頃の積み重ねがパフォーマンスに表れていると思います」

 

▼広島エフ・ドゥ・三島光太郎選手コメント
-セカンドセットとしてゲームに入った。
「今週はセット間で話し合う時間が多く取れました。今日はどっちのセットが先に出るか分かりませんでしたが、ファーストセットが早い時間に点を取ってくれたので、優位に試合を進めることができました」
-冨廣選手のキープからチャンスを多く作りだしていた。
「ちょっとずれたボールでも収めてくれるので、安心感がありますね。体を張ってくれる選手がいてくれるのはありがたいです。冨廣選手と一緒にプレーするのは4シーズン目なので、ある程度どこに出るかがわかります。合図は送っていますが、ここに出そうだと思った所に当てられています。今日は収まる機会が多かったので、自分たちのリズムが作れました」
-2巡目に向けての抱負を。
「今日は勝ちましたが、前節までの連敗の原因は明確です。それを2巡目3巡目で繰り返さないことが大事です。しながわ、神戸とも試合があるので、しっかり勝ちきりたいです」